聖書考古学・ノアの箱舟     
                                                               2013 7/10


    (ユーチューブ動画)  聖書考古学8 ノアの箱舟 ・・・ ロンワイヤット氏(セブンスデ−・異端注意)の弟子の講演、2012 4/29、サンライズ・ミニストリー at.コザバプテスト教会 より





  1. 環太平洋諸国の洪水伝説:


  「ノアの洪水」の出来事は、全歴史の中でも あまりにも重要な出来事であり、(将来の1000年王国時代も含めた)約7000年の全歴史における、最初の「主のさばき」としての位置づけとなる。
  あらゆる種類の”化石”のほとんどは、ノアの洪水のときに、ほぼ同時に、全地球レベルで、瞬間的に土砂に閉じ込められて形成され、それ以外の要因は考えられない。瞬間的に閉じ込められないで大気や水にさらされると、完全に腐敗、あるいは風化してしまい、現在までその形をとどめることはあり得ない。(他の要因によるごく小規模の封じ込めによる短時間の化石化は、各地に存在する)
  さらに、グランドキャニオンなどには多くの地層を貫いた”立ち木の化石”や、恐竜と人が同時にいたことを示す足跡の化石などが存在する。
     ( → 地層年代とノアの洪水

  ノアという人物名にかかわる大規模な洪水と箱舟の伝説は、環太平洋諸国の各地に存在する。
  ・ ハワイ: ヌーという人が救われるために舟を作った
  ・ メキシコ: トルティック・インディアンは、天地創造から1716年目に洪水が起こった(聖書の記述に近い)
  ・ 中国: 中国文明の建設者の一人フーヒが妻と3人の息子夫婦を舟に乗って救われた
  (cf. カルディアのウルの地、シュメールには、アブラハムの時代であり大洪水の後なので、当然 洪水伝説は出てこない)

  ● イラク・ニップールの大洪水物語の石板、BC2000年:(楔形文字BC2000、cf.シュメール象形文字BC2600)
  ”7日7夜、洪水が陸地を荒れつのり、大船が大水の上を弄ばれた後、(太陽神)ウトウが現れ、天と地に光を注ぐ。”

   


  また、「ネフィリム」(創世記6:4)という巨人の勇者の群れについても、彼らが実在した証拠となる、並外れて大きな人骨化石が各地で発見されている。背の高さが5−6mにもなる彼らは、主のさばきである洪水によって絶滅した。(恐竜については、小型の各種1つがいがノアの箱舟に乗せられて生き延びたが、その後 気候の激変(特に大気圧と 酸素濃度の低下)に適応できずに絶滅したと思われる。ペルー、メキシコの土偶には、洪水後ある程度の期間は 小型のものが人と共存した形跡がうかがえる。 ( → (4)DNAの自己複製と突然変異 )

   

    注) ポルトガルの巨大人骨化石は fake(偽物)である。




  2. ノアの箱舟の発見:


   「箱舟は、第七の月の十七日に、アララテの山々(=複数)の上方に(碇を下ろして)とどまった。(KJV訳、日本語訳は単数で良くない)」(創世記8:4)

  現在のアララト山(火山、1948大噴火)の山頂ではなく、ウラルトゥ王国(BC13世紀の古アッシリアの文献に登場)の山岳地帯のどこかにとどまったという意味である。

  1959年、アララト山から30kmも離れた所に、航空写真によって最初の発見がなされた。この時の米国の調査団は、1日半の調査で箱舟ではないと結論付け、写真のみがライフ誌に発表された。このときは全体が地面に隠れていたのである。

  1978年のこの地域に起こった地震によって周りの地盤が沈下し、舟の側面の肋材部分が出てきた。ロンワイヤット氏はこれを発見し、今まで24回も現地に来て調査した。これは、ちょうど箱舟の周りが沈下したので、神様の御手によってあかしをする時が来たと思われる。

        ・・・ いろいろな科学的な分析手法が確立される時期に合わせて、神様が箱舟を露出された!

  これ以降、柱と梁の構造やリベットなどの金属部品、横穴を開けた所からの木片や猫科の動物の毛などの、ノアの箱舟を特徴付けるものが次々と明らかになっていったのである。

 

  箱舟の全体の長さは、聖書の記述によると300キュビト(cubit)であり、創世記が書かれた時代にモーセが用いていたエジプトキュビト(最も古いキュビトの尺度、1キュビト=20.62inch=52.4cm)で計算すると、157.2mになって、測定値(157.1m)と完全に一致した。側面が朽ちて崩れたので、幅は大きく広がっている。高さは不明。
  (聖書では、長さ=300キュビト、 幅=50キュビト、 高さ=30キュビト)


  ● 現在では、トルコ政府公認の国宝であり、箱舟のすぐ近くにビジターセンター(1989−)を作り、毎日日帰りツアーが企画され、観光案内所を兼ねて5名が常駐して管理している。


 




  3. 箱舟の調査結果:


  (1) 金属の測定、分析調査:

  鉄を含む金属類は、金属探知機によって調べられ、箱舟の梁と板の構造に沿って、全体に規則的に並べられていた。(下のテープを張った写真)
  露出している金属部品は比較的容易に採取され、一枚の板に6本埋め込まれたリベット(可塑性のある大きな釘)の成分が分析された。すると驚くべきことに、溶融塩の電解精錬でなければ決して作ることのできない軽金属(アルミニウム、チタン、マグネシウム)がかなりの高濃度で検出された。(アルミ青銅) すでにこの時代、高度な精錬技術が存在し、建造物や舟を作るときに用いられていたことを示す。(cf. 古代バビロニアのミトラ光も、硫酸銅電池を電源としていた) まさに聖書に書かれているとおりである。(トバルカイン=カインの子孫) しかしどんなに文明が発達しても、「人の心に思い計ることが悪」(創世記6:5)ならば、ついに神のさばきによって滅ぼされるのである。

   「ツィラもまた、トバル・カインを生んだ。彼は青銅と鉄のあらゆる用具の鍛冶屋であった。」(創世記4:22)


 


  (2) 木材、錨石の分析調査:

  地中から掘り出された化石化した木材は、合板のように3層に貼り合わせた構造になっていた。木材の加工技術も、金属精錬と同様に、かなり高度だったことがうかがえる。木材の周りはピッチで覆われ防水構造になっている。

   「箱舟は、第七の月の十七日に、アララテの山々の上にとどまった。水は第十の月まで、ますます減り続け、第十の月の一日に、山々の頂が現れた。」(創世記8:4、5)

  この「とどまった」という表現は、直接地面に着いたのではなく、ロープで吊り下げられた多くの錨石によって、水が引く時に流されないように、舟の位置が固定されたことを表している。これらの錨石は、やや離れたところに数多く点在している。 同じように離れたところにある木材の化石は、箱舟の天蓋部分だったと思われる。

  錨石には、5個 または 8個の謎の十字形の模様が刻まれている。 この模様は、箱舟建造時に刻まれたかどうか分からないが、ノアの時代に刻まれたならば、ちょうど、イエス様の十字架を象徴する守りに用いられたと思われる。(* 幻による 十字架の贖いの雛形は、モリヤ山のアブラハムによるイサクのいけにえ(創世記22)、ヤコブの若枝の皮を剥いた枝(創世記30:37−43)、出エジプトの民が門柱と鴨居に塗った血(出エジプト12:7)、青銅の蛇(民数記21:4−9)、ラハブの赤い紐(ヨシュア2:18)、(後の異邦人にさえも)モアブの王の子をいけにえとしてイスラエルを追い出す(U列王記3:27)、など随所に現れ、律法が授与された後の旧約時代は正式に犠牲の儀式がそれになった。) 十字形の数は、ノアとその家族を表している。









   ● (参考) ロンワイヤット氏:(セブンスデ−・異端注意)

        (続)   聖書考古学・契約の箱  


  (参考)    ● 全歴史7000年説の計算:

  1) 旧約聖書から:

  出生から次の子を生むまでの年(↓太字)を総和する。

  創造 〜 洪水:
   アダム: 130年(セツを生む) + 800年  = (一生)930年 (創世記5:1−32)
   セツ: 105年 + 807年 = 912年、    エノシュ: 90 + 815 = 905、   ケナン: 70 + 840 = 910、
   マハラエル: 65 + 830 = 995、   エレデ: 162 + 800 = 962、   エノク: 65 + 300(メトシェラを生んで後300年間神と共に歩んだ → 携挙)、
   メトシェラ: 187 + 782 = 969、   レメク: 182 + 595 = 777、
   ノア: (500歳でセム、ハム、ヤペテ) 600歳の時 洪水(創世記7:11) → 洪水後 + 350 = 950
  ∴ ノアの洪水まで、1656年 ・・・・ @

  洪水後 〜 エジプト定住:
   セム: 洪水の年後にアルパクシャデ(100) + 500 = 600、   アルパクシャデ: 35 + 403 = 438、   シェラフ: 30 + 403 = 433、
   エベル(=ヘブル): 34 + 430 = 464、   ペレグ: 30 + 209 = 239、   レウ: 32 + 207 = 239、
   セルグ: 30 + 200 = 230、   ナホル: 29 + 109 = 138、   テラ: 70 + ? = 205、
   アブラム(アブラハム): 100 + ? = 175、   イサク: 60(創世記25:26) + ? = 180、
   ヤコブ: 130歳の時から エジプト定住(創世記47:28) + ? = 147
  ∴ エジプト定住まで、582年 ・・・・ A

  エジプト滞在の期間:
    430年(出エジプト12:40) ・・・・ B

  ∴  @+A+B = 2668年 ・・・・ C


  2) この後は、イスラエル石碑から:  YSRYR石碑、Merneptah Stele、エジプト・テーベ、BC1200に建てられ、AD1896発見、イスラエル集団を確認できる最古の石碑文献 の記述より、
      BC1207年に 出エジプト ・・・・ D

  したがって、今年(2013年 ・・・・ E )までの天地創造からの年は、
     C+D+E = 2668 + 1207 + 2013 = 5888年  (cf. ユダヤ暦によれば、 天地創造 〜 2010年時点で、 = 5771年 と、多少ずれている)


   ** 因みに、 ダビデのイスラエル統一王国: BC995、  ソロモン即位: 963、  アッシリアによるサマリヤ陥落: 721、
             バビロン一次捕囚: 597(* エルサレム陥落直前に、の臨在が神殿から去った)、
             二次捕囚: 586、  帰還: 538、  ゼルバベルによる第2神殿: 515、
             エズラによる2回目の帰還(ネヘミヤとエズラによるユダヤ教形式(=現在まで続く”ユダヤ教”)の確立): 458、




  あるいは、 1周期目: 天地創造 〜 ノアの洪水: ・・・・・・・・ 1656年、
         2周期目: ノアの洪水 〜 キリストの十字架(降誕;BC4、十字架と復活;AD28): ・・・ 2247年、
         3周期目: 復活 〜 現在(2013年): ・・・・・・・・ 1985年
         この後は、1000年王国  ∴ total 7000年

           ・・・・  各 創造・再創造 〜 救いと さばき まで: 約2000年の周期となっている。
  ただし、最初の1周期は短い。(* それゆえ、十字架後、キリストはよみで みことばを宣べ伝えられた(Tペテロ4:19、20))







    *  14C 以外の放射性核種による年代測定は、有効数字が全く足りず すべて不可能であり、一般に公表されている”何億年”などの数値は、すべて捏造。 聖書が正しい。


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